CDが売れないワケ
2002年の2月にGLAYは「Way of Difference」という曲をリリースしました。
GLAYの得意系(?)のミディアムテンポの曲で、キレイなメロディとTERUさんの透き通るような歌い方が特徴的な曲で、フジテレビ系列の「あいのり」の主題歌にもなった事で、70万枚以上のセールスを記録しました。70万枚と聞くとたいした事がないように思いそうですが、そんな事はありません。すごい事だと思います。今はCDが売れない時代です。
今から6年程前はCDがよく売れていました。GLAYでは「HOWEVER」、「誘惑」、「Winter,again」等がどれも100万枚を超えるミリオンヒットで、GLAYを含めて1年間にミリオンを達成するシングルが何十作品もありました。ところが今はミリオンを記録するシングルが数える程しかありません。
今はなぜCDが売れないのか?
理由の1つはMP3という技術の登場と、ADSLのような高速のインターネット環境が広まったという事が原因だと思います。MP3とは、簡単に言うと音楽データを圧縮する技術で、人間には聞こえない周波数をカットする等して、1曲あたりの容量を5MB(約10分の1)程度にまで圧縮する事ができます。
例えばある人がパソコンを使って「誘惑」をCDから取り込みMP3にして聴いていたとします。そこに、ADSLという高速インターネットの環境が整い1秒間に8MBや12MBの通信ができるようになりました。
つまり、曲をMP3という技術で圧縮し、ADSL等の高速インターネット環境を使って簡単に送る事が可能になったのです。当時、中学生がCDから取り込んだ曲をMP3にし、サーバにアップ(誰でもインターネットからダウンロードできるように)していて逮捕された事件がありました。そうです、これは犯罪です。「曲(著作権物)を他人に配信した」という事が犯罪になります。しかし、警察の目を盗みながらこういう事をやっている今もたくさん人がいます。
みなさんは、そういうことはしないで下さいね。
と、これがCDが売れなくなった理由の1つだと思います。
もう1つの理由は、MP3やADSL程の大きな理由ではないと思いますが「不景気だ」という事でしょうか。「不景気」って言葉で纏めちゃうとそれで終わっちゃうんだけども(笑)、まぁ、「買う人が考えて買うようになった」って事でしょうか。
大切なお金を使うのに、シングルは割高(2~3曲入りで1000円位)なので、シングルは我慢してアルバムが出たら買おうって人も増えたのではないかと思えるし、好きなアーティストのCDはなんとしても全部集めるぞ!!っていうコレクター(?)的な人が減っているとも思う。いろいろな小さなが理由が合わさって売れなくなってきていると思います。
まぁ、結局は「曲次第」なのだと思う。曲が良ければ、おまけなんか付けなくたって売れると思う。最近レコード会社はCDによくおまけを付けるが、やり過ぎると今度は「おまけが無きゃ買わない」って状態になってしまう。CDを買って感動する部分はおまけであるはずがない。曲だ。
曲を大事にするやり方にして欲しいものだ。CDは音を聞く物に他ならない。おまけはいらないから安くしてくれ。僕はそう思う。(同じ値段ならおまけある方を買っちゃうけど 笑)
というワケで2つ程、CDが売れない理由を僕なりの考えで書いてきましたが、つまりは、最近CDが売れてないからと言って、GLAYが人気無くなったというワケではないんだよね。CDが売れなくなったのはみんな同じなんだから。
今度GLAYのシングルが10月にリリースされるけど、売上枚数は30~40万枚くらいかも、それ以下かもしれない。ファンの中でちょっとガッカリする人もいるかもしれない。でも、売上は気にしなくてもいいよ。好きなら聴けばいいのさ。
GLAYは良い歌作ってるし、これからも良い歌を作っていくだろうなって期待できるアーティストだと思う。